【特殊清掃の必要性】 ~コロナ禍に増える孤独死 一人一人の命を大切にする為に~

近年、社会問題となっている孤独死。
少子高齢化が進み一人暮らしの高齢者が増え、孤独死の割合は増加しています。

孤独死とは、他人に看取られることなく、自宅で亡くなることを指します。

 

特殊清掃とは事件・事故・自殺等で孤独死してしまい、警察がご遺体の引取りを行った後、ご遺体が腐敗を起こし漏れ出た体液や臭いを取り除く作業を言います。
孤独死の現場では遺体発見が遅れる事が多く、期間が長くなるほど腐敗が進み、体液・異臭・害虫の発生などが酷くなり汚れもしぶとく残ります。

特殊清掃の稼動が多くなるのは、 寒暖の差が激しい冬と夏 のようです。
真夏の孤独死の多くは、実は熱中症が原因で外ではなく室内にいるのに熱中症で倒れてしまい、そのまま亡くなってしまうというケースで、エアコンを使わず水分もとっていなかった為に起こってしまうものです。

夏の孤独死は、その腐敗の早さから周りへの影響も大きく話題になりやすいところがあります。
・臭いによる被害
・ハエなどの害虫による被害
・体液などの被害
など真夏の孤独死は近隣の住人へ与える影響が大きいのが特徴です。

冬には、入浴時の急激な温度変化で体に負担がかかりヒートショックが起こりやすくなります。
なぜ浴槽や浴室が危ないのか、それには温度差が関係しています。
暖かい居間などから冷え切った脱衣所やお風呂に移動したり、熱いお湯に浸かることで心臓や血管などに負担がかかり、心疾患や脳梗塞などが起こりやすくなります。

孤独死を減らす為には、やはり家族とのコミュニケーションが大切です。
そして、近隣と挨拶をする関係も孤独死を少しでも減らせると思います。
また、趣味やボランティア活動など自ら地域の活動に参加することで、地域での繋がりができることが重要になってきていると思います。


一人暮らしの方が増えて核家族化が増えていますが、大切な家族の時間を今より少しでも増やして、孤独死に至ってしまわないことを願うばかりです。